保険外診療のため費用、処置時間の面で患者さんに負担をかけますが、その分治療の質を担保することができます。
マイクロスコープ下で拡大して治療を行う事で今までしっかり出来ていなかったことが確実に出来るようになりました。
それは歯科で治療する歯の大きさはだいたい5mm~10mmで、虫歯は約1~2mm程、詰め物や被せ物に要求される精度は0.03mm前後だからです。さらには歯の根管になると太さは0.5mm程、治療で使用する器具の先端は0.08mmという極小の世界です。さらに口の中は光が行き届きにくく非常に暗い環境です。
そのため
・虫歯を取り残さない
・詰め物を隙間や段差をつけずに充填する
・神経を綺麗に取り除く
・隣の歯に傷をつけない・・・etc.
上記の様な一見当たり前のことを確実に行うことがいかに難しいことであるかお分かりになるかと思います。
これを可能にするのがマイクロスコープであり、近年多くの歯科医院でマイクロスコープが導入されている主な要因だと思います。
ただマイクロスコープがあれば全てが解決されるわけではなく当然、Drの知識、技術、適切な器材・材料、治療時間等多くのものが必要になります。
その中でも器材・材料の種類、治療時間は細部にまでこだわって治療をすればするほど増えていくものなので保険診療の決まったルールの中で行うのには限界があります。
(現在マイクロスコープ治療は歯根端切除術、神経の治療等で保険算定加算ができます。2023.11現在)
器材・材料、手技、治療方法にこだわって手を尽くし、十分な時間をかけて行うマイクロスコープ治療は自費治療になる事をご理解頂ければと思います。
当院で使用するマイクロスコープは日本で販売されている中で最上位機種の『PROergo(プロエルゴ)』です。
また治療動画撮影システム『カリーナシステム』を取り入れています。これは顕微鏡で覗いている画像をそのまま患者さんにお見せできるので患者さん自身お口の中の状態や治療の中身を理解し易くなるかと思います。